2005年12月

幼児教育史学会設立趣意書

幼児教育史学会会長 宍戸 健夫

 幼児教育史学会は、人類社会における幼児教育の意義に鑑み、日本及び海外の幼児教育史研究を促進し、幼児教育の学問的進展と若い研究者の育成に貢献することを目的として、2005年12月に設立されました。

 これまで近代幼児教育史研究会として、近代の思想史、人物史の研究を中心に、30年間研究活動を続けてきましたが、今後はそれらの研究を継続するとともに、学会として、広く参加者を求め、学際的に研究の幅を広げてゆきたいと考えます。

 学会が多くの幼児教育史研究を志す者の研究発表、研究交流の場として活用され、幼児教育史研究の水準が高められることを願っています。また、保育・教育実践にかかわる研究もすすめ、これからの幼児教育のあり方を明らかにしていくこと、さらに、諸外国の学会とも連携し、世界的な視野から、日本の幼児教育の展望を開いてゆくことを目指しています。

 本学会は年1回の研究大会の開催、会報の発行(年2回)、機関誌(『幼児教育史研究』)の発行、会員への研究情報の提供や研究者間の交流などの活動を行います。

 本学会の目的に賛同し、学会の諸活動を積極的に担おうとする意志のある方が多数入会されることを希望します。